JOI用語集

筆者: qnighy

0完太陽

0完だった時に、そのことを太陽を使って華々しく報告すること。JAPLJが最初にはじめた行為である。

0完以外の場合、得点状況に応じて「きゅうり」(緑色の物体を吐く人物)やリスが使われる。

「草が生える」の発展形として、「太陽が生える」という極めてシュールな形容がなされることがある。

0点

(れいてん)

[スラング] semiexpによる用語。満点でないことを指す。

11℃

(じゅういちど)

[スラング] 華氏温度で51.8°F。ケルビン温度で284.15K。外国(特にタイ)の夏場のホテルの空調の標準的な設定温度である。

AOJ

(えーおーじぇー)

Aizu university Online Judgeの略。会津大学が運営するオンラインジャッジである。国内の問題が提供されていたり、日本語の問題文が提供されているのが特徴である。

AtCoder

(あっとこーだー)

imosがジャッジサーバー界の支配を目的として運営しているオンラインジャッジ。

imosに頼むとコンテスト開催支援をしてくれる。

UTPC, KUPC, VKPCなど、既にimosの支配下にあるコンテストは多い。

bfb

(びーえふびー)

(そのダジャレは)全然面白くない、の意味。

2011年のパソコン甲子園本選において出題された 「ダジャレ」 という問題に由来する。(この問題の出題時に発生した問題とそれに関する批判についてはこの項目では扱わない。)

ここでは、"bfb"は以下の意味をもつ。

つまり、そのダジャレは全然面白くなかった。

DP

(でぃーぴー)

動的計画法とも。問題を解くために漸化式を立て、漸化式の各項の計算結果を保存しながら計算することで同じ計算を何度も繰り返さないようにすることで高速化を図る手法のこと。特定のアルゴリズムの知識を要求し辛い情報オリンピックでは頻出の技法である。

Fenwick Tree

(ふぇんうぃっくつりー)

Fenwick木、BIT(Binary Indexed Tree)とも。和の計算に関するSegmentTreeを簡略化したもの。元の配列と同じだけの記憶容量で実現できるのが特徴。

ICPC

(あいしーぴーしー)

International Collegiate Programming Contestの略。国際大学対抗プログラミングコンテスト。

IOI参加者は大学進学後ICPCに参加することが多い。

JMO

(じぇいえむおー)

JOI

(じぇいおーあい)

JOIer

(じぇいおーあいやー)

[スラング] JOIに「~する人」のerを適当にくっつけて出来た適当な語。JOI関係者の意味。

jubeat板

(ゆびーといた)

Apple社製のタブレットを指す言葉。jubeatというゲームを遊ぶために使われる。

K理事長

(けーりじちょう)

[スラング] ICPC関係で活躍したり、IPAの未踏ユースのPMをしたりするアクティブな偉い人。

M理事長

(えむりじちょう)

[スラング] スフィンクスから預言を授かったり、防火扉を持ってドラゴンに立ち向かったりする偉い人。こう書くとなんだか教祖さまのよう。その正体は…おっとこんな時間に誰だろう

NTTデータ

(えぬてぃてぃでーた)

NTTグループのうちの1つであり、日本国内の大きなSIerの1つである。ちなみにファイルネームベースのLinuxセキュリティーモジュールであるTOMOYO Linuxはここが作った。

JOIのスポンサーのうちの1つ。最近では一番目立ってたスポンサーである。例年の春合宿かNTTデータさんの駒場の研修所を借りて行っている。生徒側からしてみるとわざわざバスで移動してまでここを借りる利点がわからないものだが、やっぱりNTTデータの研修施設というのもあって試験環境整備などの都合がいいらしい。感謝。

n完

(えぬかん)

n問完答のこと。完答はその問題が満点であることを意味する。

POJ

(ぴーおーじぇー)

PKU Online Judgeの略。名前のとおり、北京大学が提供するオンラインジャッジであり、2700問程度の問題を掲載している。

RMQ

(あーるえむきゅー)

Range Minimum Query(れんじみにまむくえりー)のこと。

SegmentTreeを使い、配列の要素への代入と区間最小値の計算をどちらもO(log N)で実現する木構造のこと。

SegmentTree

(せぐめんとつりー)

木(根つき木)の節点と直線上の区間を対応させたもの。

節点Sが区間R(S)に対応するとき、Sの個A,Bに対応する区間R(A),R(B)はR(S)を二等分したものとなる。

主に、値の更新をO(log N)、任意の区間中の和や最大値などの計算をO(log N)で行えるようなデータ構造の構築に用いられる。

特定のアルゴリズムの知識を要求し辛い情報オリンピックでは頻出の技法である。

代表的な具体例は、RMQおよびStarrySkyTree。

この用語はJOI付近で発祥したと見られ、一般的に浸透しているとは言えないが、蟻本には掲載されている。

StarrySkyTree

(すたーりーすかいつりー)

[スラング] SegmentTreeを使い、配列中の指定区間に値を均等に足す操作と配列中の指定区間中の最大値を求める操作を両方O(log N)で行えるようなデータ構造のこと。

名称の由来はJOI合宿史上最難問の1つであるStarry Skyでこのデータ構造が必要とされたことから。

TopCoder

(とっぷこーだー)

コンテスト形式のクラウドソーシングサービスというのが売りだが、TopCoder SRMはその趣旨とは外れる。

TopCoder SRM

(とっぷこーだー えすあーるえむ)

するめ、とも。Single Round Matchの略。オンラインで開催され、75分+5分+10分で決着がつく短期コンテストであり、頻繁に開催される。

tourist

(つーりすと)

ゲナディーコロトケビッチとも。IOIにおいては唯一神。IOI2010での傾向の変化でも全く動じる隙もなかった。とてもいい奴である。

tozangezan

(とざんげざん)

峠とも。semiexpの同期。頻繁にJOIBLネタを提示してくる。tozangezanが卒業した暁にはJOIはかなり健全になると言われている。

UTPC

(ゆーてぃーぴーしー)

University of Tokyo Programming Contestの略。東京大学プログラミングコンテスト。

会津大学のUAPC、京都大学のKUPCなども開催されている。

蟻本

(ありほん)

「プログラミングコンテストチャレンジブック」のこと。

情報オリンピックのOBでもあるiwiwi氏が共著者であり、プログラミングコンテストに的を絞った有用なテクニックが多数掲載されている。

オイラー路法

(おいらーろほう)

木を深さ優先探索したとき、行きと帰りの両方で頂点を数えたリストを用いて、木に対する操作を配列に対する操作に帰着させる手法。この方法によって得られる頂点順序は木を有向化したときに得られる有向オイラー閉路と等しいのでこう呼ばれる。

例えば、一般の木に対するLCA(Lowest Common Ancestor, 最小共通祖先)問題に対するO(log N)のオンライン解を与えることができる。

岡本玲の「未来への鍵」数理情報科学で世界に挑んだ高校生たち

(おかもとれいのみらいへのかぎすうりじょうほうかがくでせかいにいどんだこうこうせいたち)

2011/3/21にテレビ東京で放送された番組。IOI2010やJOI2011の様子が詳しくたっぷり一時間もレポートされている。qnighyがクネクネしていたり、japljがイケメンだったりする。

第二作も作られ、同年9月に放送された。

オスヤ

(おすや)

飲むお酢専門店OSUYAのこと。寝るときにオスヤと言う。

起きた時にオハヤと言う人もいる。

音の人

(おとのひと)

[スラング] 奴には72通りの名前があるが、確か最初に名付けたときは…そう、音の人と読んでいたな。

かなり古参のJOIerであるが、一向に進歩する気配のないままここまで来てしまったように見える。でも趣味に打ち込む彼の姿はとても輝いて見えるのである。ちなみに音の人より音の人の母上のほうがよくネットにappearする。

オリセン

(おりせん)

正しくは「独立行政法人 国立青少年教育振興機構 国立オリンピック記念青少年総合センター」。通称オリセン。オリンピックセンターとも言う。算数オリンピックやら数学オリンピックやら情報オリンピックやらは全部ここ。元々は東京オリンピックの選手村だったとか。学問系の団体の場合、研修室とA棟宿泊のセットで使うことが多い。ホテルよりDIYな感じな代わりに安く泊まれるので、学校の数学研究会などの合宿には最適。

害活

(がいかつ)

[スラング] もとは開成用語であったが、近年はJOIにも浸透しつつある。何の略であるかは定かではないが、妨害活動のようなものを意味するようだ。

草が生える

(くさがはえる)

[スラング] 「面白い」の意味。

インターネットで「笑」の略として使われる「w」は、その形状から「草」と呼ばれることがある。

そこで、JOI界隈では「草が生える」と言ったら、返事の末尾に「w」を付けたくなるほど面白い、という意味になった。

高度に発達したアルゴリズムは魔法と区別がつかない

(こうどにはったつしたあるごりずむはまほうとくべつがつかない)

[スラング] semiexpの言。このことを根拠にsemiexpは「魔法少女になりたい」と念仏のように唱えている。

怖いエディタ

(こわいえでぃた)

[スラング] rng_58による用語。vimとEmacsとEclipseとVisualStudioを指す。rng_58曰く、これらのエディタを起動するとそれだけでコンテストが終了するらしい。理由は重いからと、操作方法がわからないから。Emacsに至っては「起動画面が白紙ではなく怖いのでそれ以上操作する気がおきない」らしい。

実装するだけ

(じっそうするだけ)

[スラング] その問題について説明するべき箇所が見当たらず、自明な解法をプログラムに書き起こすだけで答えが得られる問題のこと。その書き起こす作業に手間がかかる時に使うことが多い。

尺取法

(しゃくとりほう)

配列に対して二つのインデックスを持ち、条件に応じて片方を進める操作を繰り返すことで答えを得る方法のこと。尺取虫の動きにちなんで名付けられた。DPの一種ともとれる。またキューの実装も尺取法の一種である。

精進

(しょうじん)

一心不乱に努力すること。

具体的には、POJ等で一心不乱に練習すること。

精進を行う場合は、Twitterのアイコンに「精進」という文字を大きく入れることによってその心意気を示さなければならない。

食事におけるナップサック問題

(しょくじにおけるなっぷさっくもんだい)

[スラング] ナップサック問題とは、重さと価値が割り当てられた品物を、重さが規定量を超えないようにしながら選んで価値を最大化する問題である。

この問題は、しばしば上限価格の決められた食事において現実上の問題として発生する。価格を重さ、カロリーを価値とするのが適度なモデル化であろう。

女装

(じょそう)

男性が女性の格好をすること。

どんびきな行為をすると罰ゲームとして女装させられる。

シラバス

(しらばす)

IOIが定めた、情報オリンピックで前提としてよい知識の基準のこと。

JOIは過去、IOIシラバスで除外された知識である強連結成分分解を出題したことがあるため、シラバスがあてにならないとされ、「シラバス外の難しい知識ゲーがまた出るのではないか」とJOIerを怯えさせている。

進路

(しんろ)

参考までに、過去のIOI日本代表(第5回JOI以降)の進路の統計を与えよう。

在学高校

進学先

人権

(じんけん)

[スラング] 素数板で一定のスコアをとれないと人権が剥奪される。

セグフォる

(せぐふぉる)

Segmentation fault(SIGSEGV)を発生させること。この言葉があることからもJOI/IOIがLinux環境と親しみ深いことが伺える。

Segmentation faultは許可されていない範囲のアドレスにアクセスしたときに発生するシグナルである。十中八九配列の範囲外アクセスが原因であり、次に多いのが無効なポインタの使用である。valgrindがあるかないかでセグフォの解決の容易さがかなり違う。

素数板

(そすういた)

Apple社製のタブレットを指す言葉。Prime Smashというゲームで遊ぶことができる。

代表になっても辞退するレベル

(だいひょうになってもじたいするれべる)

[スラング] semiexpの用語で、満点でないこと。しかし実際問題として代表になっても辞退することはない。

谷先生

(たにせんせい)

谷先生が嫌いなJOIerなんていません!

チューター

(ちゅーたー)

トムとジェリー

(とむとじぇりー)

ネコのトムとネズミのジェリーによる掛け合いを楽しむアニメーションのこと。

「ジェリーがトムにいたずらをし、トムがジェリーを追いかける。」というのがお決まりの展開である。

hogloidの「IOIへの往復飛行機で見るアニメを探しているのでアニメ初心者にも勧められる&あんまり重くない内容のをてきと~に教えてくださいお願いします!!」というtweetに対し、一部JOIerによって激しく薦められた。

tozangezan曰く「社会風刺が盛り込まれていて単純なドタバタアニメ」らしい。

どんびきやわ

(どんびきやわ)

[スラング] どん引きしたときに相手をたしなめる台詞。特にtozangezanがJOIBLネタを持ち出して来た時に使う。

なの

(なの)

[スラング] 強意の終助詞。

バグ

(ばぐ)

「虫」が原義。全てのプログラマの敵であり、これはJOIerにとっても例外でない。バグのあるなしで結果が左右されることもしばしばである。なお、バグを減らすことをデバッグ、バグを意図せず増やしてしまうことをエンバグという。

ぱなはら

(ぱなはら)

ぱない + ハラスメント の造語。○○ハラ(マスハラ等)はたいていこの部類だと思ってよい。

番兵

(ばんぺい)

配列などを処理するとき、その端にダミーの値を置くことによって例外条件の処理を省けるようにする実装上の工夫のこと。

なお、semiexpのJOI内での順位は番兵として扱われることになっている。

富士通

(ふじつう)

Fujitsuとも。パソコン・携帯の製造やSIerなどをやっている。元の名前は富士通信機製造株式会社で、その出身母体は富士電機であり、その富士電機の名前の由来が親会社の「古河」と「ジーメンス」の頭文字を合わせたものだというのは知る人ぞ知る話。

JOIのスポンサー。最近NTTデータさんばかり目立っているけど僕達が副賞のパソコンを貰えるのは富士通さんのおかげ。

不参加

(ふさんか)

[スラング] semiexpによる用語。元はrng_58らしい。あまりにも低い点数を取ってしまい、こんな点数をとるくらいなら参加しないほうが良かったの意味。だがこの用語がsemiexpによって使われる場合でも、smiexpは平均点よりもずっと上の点数を取っている。

フロー速いんだけど微妙にバグる

(ふろーはやいんだけどびみょうにばぐる)

SuperCon2012(第18回大会)本選の二日目に某緑色の三角形によって行われた、内部wikiの『ツブヤキ』(参加者やチューターが自由に書き込みを行える欄)における書き込みのこと。

その汎用性の高さゆえに、SuperCon終了の翌日から行われたJOI夏期セミナーにおいて、いくつかの派生系を生む結果となった。

参考: 情報オリンピック夏季セミナー(2012) 発表会 その5

平方分割

(へいほうぶんかつ)

SegmentTreeの親戚で、木構造にするかわりに二段構造にすることで実装量を下げる手法。SegmentTreeでlogが出てくる所が、平方分割ではsqrtになる。

この用語は未だに揺れている。平方根分割とも呼ばれるし、英語名は定かではないが、quadratic divisionとかいうと格好良くて良いだろう。

未だにマイナーであるが、SegmentTree同様、蟻本で使用されたので、これから広まっていくのかもしれない。

マイクロバス

(まいくろばす)

[スラング] 「マイクロバスから投げ飛ばすぞ」の略。

マイクロバスとは、近年のJOI春合宿で、NTTデータの研修センターとオリセンを行き来するのに使うバスのこと。マイクロバスではなく中型バスではないかという説もある。

やるだけ

(やるだけ)

[スラング] 「書くだけ」とも。その問題について説明するべき箇所が見当たらず、自明な解法をプログラムに書き起こすだけで答えが得られる問題のこと。えてして簡単な場合に使う。